これからお話しする事は、私や友人が実際に体験した事や、聞いた事ばかりです。 私には、霊感はありません。だから、何の前兆もなくそれは起きるのです。 信じるとか信じないとか、ウソとか本当とか、そんな事を論じても意味はありません。 だって現実に起こってしまった事なのですから・・・・。 |
第二話 : 碓氷峠 ( うすいとうげ )
これは、わたしの バイク仲間の 女性が、単独ツーリングで、碓氷峠を 越えようとした時のお話です。
ミラーで 確認すると、後ろに 一台の バイクが 見えました。距離は、ちょぅど 峠の コーナー間 一つ分ほど。 その日の 彼女は、のんびりと 走りたかったそうです。だから、もし、そのバイクが 走り屋だとしたら、追われる形になるのも イヤなので、やり過ごしてしまおうと 思い、減速しました。 ところが、彼女が 減速しても、バイクは 一向に 近づいて来ませんでした。ずっと、同じ間隔を 保って、後方を ついてくるのです。 そうこうする内に、峠道も 中程に。 出口も 入り口も 同じ位の 距離ですが、その道には、彼女と そのバイクだけしか いないという 彼女にしてみれば、極めて 心細い 状態。ミラーには つかず離れずの その バイク。 バイク音が 段々 心に 不気味に 響いてきて、少しの不安が 怖れに 変わりつつある時、彼女は 決心して、コーナーを 越えた所で、バイクを 道端に 寄せて 止めました。 数秒後、バイク音は 後ろにあるのに、バイクは コーナーから 姿を見せず。。。。 そして、その後、待っても 待っても、現れない。 怖れが、恐怖に 変わったのは、Uターンした 彼女が、コーナーの先を 見に行った時。。。。。。 そこには、何も いなかったということです。つい、今し方まで 聞こえ、見えていた バイクはおろか、人影もありませんでした。 碓氷峠には、峠で 事故死した、首のない バイクが 走るのを 見た……と、いう お話が あります。( 確かではありませんが )
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