◇9月18日ロータリー館 AM11時〜『マンガの書き方』講演◇

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( 一部、画像は『 工藤裕司さん 』撮影のものをお借りしています )


 まず、第1日目。 家を出る予定の12時間前・・・・。

同じ日に講演をするミツロウっちから、『 講演のために仕込みをしたパソコンのデーターが、全部飛んでしまった 』と、ある掲示板に書き込みがあった。

直ぐに電話をして、 「だいじようぶなの? どうなっちゃうの?」 と、大騒ぎ!

しかし、いくら騒いでも問題の解決ができるわけで無し。 「がんばってね!」 と、伝えて電話を切った。

 

 朝、5時頃・・・。

ぼくもココアちんも、完徹状態。眠い。

しかし、ここで寝てしまうと、きっと起きられなくなるに違いない。でも、眠い。

とうとう負けて、2人とも2時間だけ横になることにしたのだが、1時間で目が覚めてしまった。

新幹線の時間は、10時30分。どんなに遅くても、家を9時には出なければならない。

出発を2時間遅らせようかとも考えたが、最初にくじけては最後までひびくだろうと思い、老骨にムチ打った。 おかげで予定通りの新幹線に乗れた。

ぼくもココアちんも、夕べから何も食べていないことに気が付いて、駅弁を買って、のぞみが走り出すと直ぐに食べた。最近の駅弁は、とても豪華で美味い。

 

 11時53分。名古屋到着。

降りようと席を立つと、いきなり後ろから、

「ゴロ先生!」 と、誰かが声をかける。

驚いて振り返ると、デジタルマンガ協会の森山女史と顧問の方のご家族が、座席ふたつ後ろに座っていた。互いにまったく気がつかないまま、東京から名古屋まで来たのだ。

みんなで、名古屋駅と繋がっているホテル・アソシエにチェックイン。

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( 15階にロビーのあるホテル・アソシエの外通路 )

 

「直ぐにお車を用意して万博会場にご案内しますから、ロビーでお待ち下さい。」 と、言われてロビーに行くと、ちばてつや先生ご夫妻がいた。

「やあやあ、どうも。横浜のマンガサミット以来だね。」 と、ちば先生は、最後にお会いした時のことを覚えていて下さった。

「よう、やっとかめやなも。どうしとりゃあした。元気やったかね?」 って、名古屋弁でご挨拶をしようかと思ったのだが、 常識の固まりのぼくには、出来なかった。

 しばらく話しをしていると、元ハドソンの社長、今は名誉会長の工藤さんが、なぜかビデオカメラをさげて現れた。

「講演などの写真を撮ってよって、頼まれちゃってさ。ぼくは、今日から3日間、カメラマンだよ。」

 15分ほどすると、モンキーパンチ先生が、息子さんと 一緒にやって来た。

すぐに出発・・・したかったのだが、モンキー先生が、「コーヒー一杯飲まなきゃ動かない。」 と、言うので、「一杯だけだよ。」と言うことで、ぼくもコーヒーのお代わりをした。

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( 中央・モンキーパンチ先生、右・ハドソン名誉会長工藤さん、左端がぼく )

 名古屋は、万博景気とでも言おうか、想像以上の人出。道路は大渋滞。普段なら20分で行けるところが、なんと2時間以上。

ところが、乗った車の運転手が良かったのか、裏道などを駆使してどんどん進む。

ただ、進むのはいいんだけど、その運転手がメチャクチャおしゃべりだった。

走り出した途端、

「えらい人出やで、びっくらこいてまったでしょ。万博様々やな。ほんでも、今日はとくべつやでね。なんやいうと、今日万博に、マツケンが来るんやわ。

 ほんで、朝っぱらから、どこぞのばばあどもがウジャウジャ来おって、パンツを3枚も4枚も駅前で買って行くんやて。

あれ、マツケンにパァーッと投げつけるんやろな。迷惑な話やで。だれがあんなもん、欲しい? ほんでも、マツケンのような芸能人が来てくれるんで、盛り上がるんやろな。

こないだね、韓国の2流俳優が何人も来とってな。あれ、だれー。この人、なにーって、訳もわからんのに、アホなおばはん連中が、さわいどるんやわ。結局、もう誰にも相手にされんようになってまった、おばはんは、だれでもええんやわね。」

・・・・・・・・・・もうボロカスだった。

 

 万博会場に着くと、関係者用のIDパスカードを貰った。これを下げていれば、いろいろな所にフリーパスで入れる。もちろん、入れない所もあるのだが。

入り口横を見ると、何万人という人たちが、荷物のチェックなどをされて、入場するまでに2時間待ちという状態だ。申し訳ないと思いながら入った。

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( 混んだ入り口を避けて入場 )

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明日講演をするための会場視察だったのだが、日本政府館がゲストのためにと言うことで、特別に室長が中を案内して下さると言う・・・。どのパビリオンにも行くことが出来ないだろうと思って いたので、とても嬉しかった。

しかし、ひょいと横を見ると、日本政府館入場待ち時間160分とある。約2時間半待たされるということだ。またまた、申し訳ないと思いながら、中に入れて貰った。

 日本政府館は、木と竹で出来ている。

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中に入ると、木の香りがぷーんとしてきて、とても気持ちが良い。いろいろな展示物を見て、メインである8万分の1の地球の内部へ。

そこは、360°スクリーンに空を映し出し、入った途端、自分が宇宙遊泳でもしているかのような気分になる。そして、映像が動き出すと、どんどん落下していくような感覚に・・・。最後は、海の中に飛び込んでいく。

しばらく深海を漂い、次には一気に銀河系の彼方、宇宙空間に放り出されてしまう。ふと、振り返ると、なんと地球が真後ろに浮かんでいた。

言葉では伝わらない、ものすごい感動があった。

そして、もう一つの広場へ。

そこは、森林をイメージしていて、森林に迷い込むと、どんな景色が見えるのかが体験できる。 いきなりのスコールや、水しぶきを上げる滝など、バーチャルな世界が、それらを体験させてくれた。

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出口付近では、ナノテクノロジーで作られた水槽があって、金魚・鯛・チョウザメが、仲良く泳いでいた。

 ・・・・・・しばらく見ていて、フッと気が付いた。淡水魚と海水魚が、なぜ一緒の水槽にいるんだ?

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それこそが、このテクノロジーの見せ場だったのだっ。

それから、みんなでアイスクリームを食べながら、講演会場となるロータリー館へ。まだステージのセッティングがされていないので、大まかに見ただけだった。

 みんなでもっとパビリオンを見に行ったりしようかという相談もしたのだが、モンキー先生が、疲れたから帰りたいと駄々をこね始めた。

ちば先生は、まだ見たいから帰るのやだって言うし、ぼくらは、もう眠くて仕方がない。ほんとうに、身体が悲鳴を上げている。

それで、それぞれ勝手にすると言うことで、みんな思い思いに・・・。ぼくらは、ホテルに向かった。

 ホテルは27階。

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( 名古屋の夜景 )

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なんと一泊8万円の部屋。 あのーーーーー、寝るだけなんで、7千円ぐらいの ビジネスホテルで、いいんだけど・・・。

 結局、部屋に入ってからぼくは直ぐ寝た。ところが、ココアちんが寝ない。ずっと起きていて、明日やることになっているお絵かきの練習をしている。

ぼくはぼくで横になったのだが、1時間おきに目が覚めて最後は30分おき。とうとう5時頃には起きてしまった。ココアちんは・・・・・いつのまにか、ぐっすり寝ていた。でも、続けて寝ていられるのは、2時間が限度だったが・・・。

2日目に続く。