◇9月18日ロータリー館 AM11時〜『マンガの書き方』講演◇

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( 一部、画像は『 工藤裕司さん 』撮影のものをお借りしています )


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( デジタルマンガ大賞・作品展示室 )

 

 講演の後

 講演は無事終わり、ぼくたちはまるで腑抜けだった。このままホテルに帰って、寝てしまいたい。

ところが、夜の食事会に参加して欲しいと言われ、しかも、その時間が9時頃からだという。

「死ぬかも知れないが、つきあうしかないね。」 と、言うことで、ぼくとココアちん・ミツロウさんと竜三さんとで、時間つぶしにどこかパビリオンを見に行こうと言うことになった。

しかし、会場に出てみて分かった。すごい人、人、人 !!

なんと、万博最高の入場者数。30万人を越えたそうだ。万博が始まった頃の4万人あまりの入場者数を考えれば、天と地だ。

「並ぶのいやだ。」

「とにかく、どこでもいいから、涼しいところがいい。」

そこで、あまり人気のない所を目指すことにした。サウジアラビア・ブータン・イエメン・バングラディシュ・カタール・パキスタン・スリランカ・モンゴル・中央アジア共同館・ネパール・インド・・・・・・直ぐに 入れた。人気がないというより、小さくて、土産物屋さんと言う感じなのだ。ココアちんは、パキスタン館で首飾りを買った。

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とても素晴らしかったのは、モンゴル館。世界第2位の岩塩を展示・・・・第1位じゃないところがいい。しかも、その岩塩を応相談で売っていた。

展示物などの中心に丸いステージがあり、そこで、民族楽器、馬頭琴・三弦・楊琴などの演奏とホーミーの長唄が聞けた。

演奏は「モンゴルの蒼い風」といわれるフフ・モンゴルの6人。それに、どっかのモンゴルのおばちゃん。

 ホーミーというのは、沖縄では女の人の○△□のこと。でも、モンゴルじゃ独特の発声法 で、1人の歌手が低音と高音の2つの音を同時に発声し歌う歌唱法のこと。まるで、カエルを踏みつぶしたようで面白い。

解説の方によると、『ホーミーというのは、鼻と口から音を出している』そうな・・・。

これって、普通じゃないの ? 時々、頭のてっぺから声が出たりお尻からも音がでるけど。また、その音を出すために必要なエネルギーは、4〜50キログラムの重さの荷物を持つのと同じ量だとか。痩せるわ〜〜・・・っと思ったら大間違い。ホーミーを歌ったモンゴルのどっかのおばちゃんは、りっぱな体格をしていたもん。

こうして、とりあえず中央アジアは制覇したような気分になった。 しかし、まだまだ時間がある。

 

 歩き疲れ、疲労がスライムのように襲ってくる。途中で空いているベンチを見つけ、みんなで休憩することにした。座って間もなく、猛烈な睡魔が襲い、しばらく気絶をするように眠っていたらしい。 いつの間にか、日が傾いていた。

立ち上がって、ロータリー館に帰ることにした。するとまわりで、人がうごめく。何だろうとみんなが見ている方を見ると、広場が見えて、ステージが見える。

たくさんの人がコンサートの時間を待っているのだ。そう言えば、前日は名古屋出身の松平健が、 マツケンサンバを踊っていたところだ。今日は、元アリスの谷村新司のコンサートだそうだ。同じ場所で、23日にはユーミンのコンサートがある。今日だったらいいのに・・・。残念だ。

 ロータリー館では、モンキー先生とちば先生と里中先生が、デジタルコミックについてのディスカッションをしていた。

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( 里中先生・モンキー先生・ちば先生 )

でも、ぼくたちは、椅子に座ると寝てしまうので、隣のデジタルマンガ大賞発表展示コーナーのらくがきコーナーなどで、マンガを描いている子どもたちに、アドバイスやパソコンの使い方などを教えることにした。

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 本当にフラフラとしていたと思う・・・。知らない間に8時30分。

「さあ、車の用意ができています。食事の会場に向かいましょう。」

そう言われて、ぼくらはロボットのように車に乗り込んだ。

 万博の会場には、車は入れない。しかし、正面の迎賓館と各パビリオンの搬入口には車が入れるようになっている。ぼくらの乗り込んだ車は、なんと迎賓館の所からの出入りだ。

当日は、アメリカ大統領のブッシュが来る予定だったのだが、ハリケーン・カテリーナの被害のために来なくなった。その迎賓館の中庭で、車はUターンして出て行く。迎賓館前の衛兵が、敬礼をして送り出してくれる。

「おいおい、だれか写真を撮ってくれないか。」

「知らない人が見たら、ぼくたち特別の人みたいだね。」

などと大はしゃぎ・・・。車は、名古屋市内の料亭に向かった。

ところが、ぼくらの車はスムーズに料亭に着いたのだが、他の車が渋滞に巻き込まれて全然着かない。30席ぐらいあるというのに、10人ほどで先に食事を始めることになった。

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( ごちそうさまでした )

 11時30分・・・。とうとう後続の人たちは食事をあきらめ、ホテルに帰ってルームサービスで食事を とることになった。ところが、その事が悲劇に・・・。食事会なら20万円前後で済んだ費用が、なんとルームサービスにしたために、ン十万円余分にかかってしまったのだ。ぼくの財布は空っぽになってしまった・・・って、違うっ。ぼくの財布から払っている訳じゃないので、痛くもかゆくもないのだ。

 

 食事を終え、やっとぼくたちはホテルに着いた。

考えてみれば、この3日間で3時間も寝ていない。とにかく寝たい。次の日も、朝7時に出発と聞いていたが、食事さえできないのでもっと遅くして欲しいと交渉。10時出発になった。

これで、ゆっくり・・・・ねむ・・・・れ・・・・・・・・る。

最終日、「タコス現る」につづく